競馬情報サイトや競馬新聞などでは、なかなか調教データを確認することができないのですが、TARGETの場合は出馬表から簡単に坂路調教データにアクセスしデータを確認することができます。調教データを上手く活用することで、ライバルに差をつけることができるかもしれません。ここでは出馬表の坂路調教からできることを整理していきたいと思います。
坂路調教データの見方
出馬表から調教データを開くと以下のような画面が表示されます。ここで調教タイムやラップタイムを確認することができますので、馬の調子などを予測することができます。
単純なタイム比較はできない
調教では馬がいつも全力で走っているとは限りません。よって、タイムが速ければ速いほど良いというわけではありません。本番のレースではどの馬も全力でレースに挑みますが、調教ではウォーミングアップで走っているケースも考えらます。例えば、実力がある馬があえてゆっくり走っているケースもありますし、実力がない馬が全力で走っているケースも考えらえます。このような状態でタイムを比較しても、信頼性は低いでしょう。
データ使用方法
それでは、どのようにデータを使えばよいでしょうか?1回1回の調教データでは信頼できないかもしれませんが、例えば直近のベストラップタイムの比較ならある程度信頼は高まるでしょう。数週間に1回は全力(または全力に近い)状態で走っている可能性が高いと考え、それを各馬どうして比較する方法などが考えられます。
また、調教間隔や調教回数に注目するのも良いですし、ラップタイムの推移から脚質を予測するのも良いと思います。調教師ごとに調教ルーチンを調査し、調教時刻や回数、調教の強さなどから、馬の調子を予測する方法も考えられます。調教データは扱いが難しいですが、自分なりの解析方法を見つけることで、予想の幅が広まる可能性があります。
設定項目
それでは、調教データの使い方の説明をします。まずは調教設定を行います。
調教設定
調教設定は調教データの上に以下のようなメニューが表示されています。右側の調教設定をクリックします。
以下の坂路調教設定画面に移ります。ここでは、「好タイム条件」「LAPボーダーライン」「調教読み込み期間」の3点を設定します。ここで設定した条件で調教データを絞ることができます。
好タイムの設定
調教は美浦で行う場合と栗東で行う場合の2種類がありますので、タイムを比較するときは注意が必要になります。それぞれのコースに対して好タイムの条件を入力します。画面の説明に記載されていますが、指定した条件を1つでも満たせば好タイムと判定されます。
LAPボーダーの設定
ラップタイムで調教データを限定する場合は、ボーダーラインを設定します。ただし、ここで設定しなくても調教データ閲覧画面でも選択できますので、設定しなくても問題ありません。
調教データ指定期間の設定
最後に調教データを読み込む期間を設定します。ここでは、14日間(2週間)としていますが、お好みに合わせて7日や30日など設定します。
坂路調教データ使用例
メニューボタンの下に以下のような、チェックボタンがあります。このチェックボタンを使って抽出したい調教データを表示させます。例えば、好タイムにチェックを入れると、先ほど入力した好タイム条件に合致する調教データのみ表示されます。
出馬表から坂路調教を選択した時は、1頭目の馬のみデータが表示されていますので、「全馬」のボタンをクリックすると、出馬表のすべての馬の調教データを比較することができます。表示例としては以下のようになります。
ラップタイムで速いタイムのデータには色が付けられています。表示される調教データが多すぎたり、少なすぎたりする場合は、LAPボーダーラインや好タイム条件を変えながらデータを再抽出しても良いと思います。また、データのセルで右クリックを押すと以下のようなメニューが表示されますので、必要なデータにアクセスすることもできます。
まとめ
坂路調教データの使い方を説明しました。調教データはデータの取り扱い方が難しいですが、直前の馬の調子を予想する重要な要素になります。自分なりの調教データの解析方法を考えてみて、レース予想に取り入れてみてはいかがでしょうか?
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