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この記事ではリアルタイム回収率速報の利用方法や仕組みについて説明します。
作成の背景
従来まで競馬予想する際は過去のデータやオッズを確認しながら、回収率が高いデータを抽出し馬券購入を行っていました。しかし、この方法だと1レースにかける労力も大きいですし、場合によっては発走時刻までに馬券購入の検討が間に合わないこともありました。
馬券購入に間に合わないからと言って、過去のデータを十分に確認せずに馬券を購入してしまうと、当然、回収率が高い馬券の選定はできず、長期的にマイナス収支になってしまいます。
そこで、自分の予想ロジックをアルゴリズム化し、自動で回収率が高い馬券(馬)を抽出できる仕組みがあればよいなと思ったのが、「リアルタイム回収率速報」を作成したきっかけになります。自動で回収率が高い馬券を抽出してくれるならば、予想にかける時間も必要ありませんし、儲けることができるならば一石二鳥です。
また、競馬新聞や情報サイトは勝ちそうな馬を提示していることは多いのですが、回収率が高い馬や馬券を提示しているケースはあまり見かけません。そこで今回、回収率をデータとして提示することで新しい形の競馬新聞のようなものを作りたいと思ったのも理由の1つになります。
使い方
それでは早速リアルタイム回収率速報の使い方について説明していきます。
下記はリアルタイム回収率速報の一部の画面です。2020/11/29(日)のジャパンカップのレースデータを引用しています。アーモンドアイ、コントレイル、デアリングタクトの名勝負があったレースになります。
表には現時点で馬番、馬名、単勝オッズ、複勝オッズ、単勝回収率、複勝回収率の項目を記載しています。馬番、馬名、単勝オッズ、複勝オッズは説明不要かと思いますので、単勝回収率と複勝回収率について説明します。
単勝回収率
単勝回収率とはある条件の馬の単勝を購入し続けた場合に、どのくらいの割合で払戻があったかを示します。例えば、単勝回収率が85%であるならば、馬券購入総額が100万円とすると、85万円の総払戻金になっているということになります。馬券には控除率というのがあり、単勝馬券は回収率が80%になるように設定されていますので、単勝馬券を購入する場合まずは回収率80%を超えることが第1の目標となります。
複勝回収率
複勝回収率の場合も単勝回収率同様の考え方になります。複勝馬券も単勝馬券と同様に回収率が80%になるように設定されています。複勝馬券の場合も回収率80%を超えることが第1の目標となります。単勝回収率と異なる点は、複勝オッズが幅をもっており、レース確定後にしか正確な払い戻しが分からないことです。
このサイトでは単勝回収率と複勝回収率を以下の記事で整理しています。
使用例
まず単勝回収率に注目してみましょう。単勝回収率1位の馬は83.7%のコントレイルとなっています。これは、全馬の中で単勝を買うならば最も長期的に儲かる馬ということをしており、例えばこのような条件の馬の馬券を100万円分購入したら、83万7000円の払い戻しが期待できるということを示しています。
同様に複勝回収率に着目してみましょう。ここでもコントレイルが87.2%で1位となってます。単勝馬券と複勝馬券どちらを買うべきか迷っている場合、長期的な回収率を考えるならば、コントレイルの複勝馬券を購入した方が良いということになります。
ここまでは、単勝と複勝について説明してきましたが、馬連や3連複など他の券種にも応用することができます。複勝回収率は3着以内の回収率とみなすことができるので、複勝回収率が高い馬は他の券種でも回収率が高いことが想像できます。
例えば今回の場合複勝回収率が高い馬を選定し、以下のように馬連、3連複の馬券構成を考えることもできます。
◆馬連
馬名 | 複勝回収率 |
【6番】コントレイル | 87.2%(1位) |
【2番】アーモンドアイ | 84.6%(2位) |
◆3連複
馬名 | 複勝回収率 |
【6番】コントレイル | 87.2%(1位) |
【2番】アーモンドアイ | 84.6%(2位) |
【5番】デアリングタクト | 82.9%(3位) |
このように単勝回収率や複勝回収率が高い馬を選定し、馬券を構成することで回収率が高い馬券を選定できる可能性があります。
ちなみにこのときの払い戻し結果は馬連【2-6】、3連複【2-5-6】となり、今回構成した馬券で的中できています。
1点注意が必要なのは、ここで構成した馬券はあくまで回収率重視の馬券になっているということです。的中率が低い場合もあることを理解しておかなければなりません。むしろ、回収率が高い馬券は的中率が低いことの方が多いです。
回収率算出方法
さて、それではどのようにして回収率を算出しているのかを説明しておきたいと思います。
データについて
まず回収率を推定するためには過去のデータが必要になります。回収率は数レースだけで分かるものではなく、同条件の馬券を何回も購入して(シミュレーションして)算出する必要があります。ここでは2010年~2020年までの11年間のレースデータをもとに回収率を計算しています。
より長い期間のデータから推定することで、汎用的な回収率を抽出することができます。ここ数か月や数年のデータのみで回収率を算出することも可能ですが、それではすぐに傾向が変わる可能性もあり汎用的であるとは言えません。
また、データはTARGETのソフトからダウンロードし、自分でデータの加工やシミュレーションソフトの作成を行い検証を行っています。
回収率に影響する要素
それでは、どのような指標を用いて回収率を推定していけばよいでしょうか?競馬にはたくさん予想するための要素があります。
人気、オッズ、馬場、血統、枠、コース、パドック、過去のデータ、、、
あげればきりがないですが、出来ればすべての要素を考慮して回収率を推定してみたいところです。しかし、実はデータ分析の観点から言うと、多くの要素を組み込むほど予測精度は下がってしまうケースもあります。この点に関しては別の記事を参照ください。
対策としての1例は、最も影響度が大きい要素だけをもとに回収率を予測することです。こうすることで汎用的な回収率予測が可能になります。様々な要素を検証した結果、「リアルタイム回収率速報」では最も回収率への影響が高い「人気」と「オッズ」をもとに回収率を予測することにしました。
血統やコースなどは限定的な要素であるのに対し、人気やオッズはどのレースにも存在する要素になります。また、馬券購入者の総合判断が人気やオッズに現れているとも考えることもできます。
当然、人気やオッズ以外の要素を用いて回収率の予測精度を上げるは可能かと思いますが、まずは最も信頼が高い人気とオッズをもとにベーシックな回収率予測アルゴリズムを作成しました。このベーシックな回収率予測であれば、オリジナルの予想を加えることも可能です。例えば、「リアルタイム回収率速報」で高回収率が予想された馬をただ購入するだけでなく、さらに自分自身でコースや距離を限定したり、前走の3Fが良い場合だけ購入するなど工夫を行うと回収率高くなります。
「リアルタイム回収率速報」は予測に使用する要素が少ないため、大まかな指標として確認するには十分精度が良い回収率予測となります。
今後の運用
回収率に影響する要素の追加について
さきほど、「リアルタイム回収率速報」は人気とオッズで構成されていると説明しました。また、予測する要素は人気とオッズに絞ることで汎用的な回収率予測を行っていると説明しました。しかし、人気とオッズ以外にも予想を追加する余地は残っています。これはデータ分析者の腕の見せ所になりますが、なるべく汎用的な回収率予測を維持しつつも予測精度を上げることは可能です。
まだまだ予測精度の向上は可能だと考えていますので、引き続き馬券購入の研究を進めていきたいと考えています。
他の券種について
現時点では単勝回収率と複勝回収率のみを算出していますが、実は馬連やワイドや3連複といった他の馬券の予測を行うことも可能です。targetのソフトだけでは検証は難しいのですが、自作した検証ソフトであればシミュレーション可能です。
今後は他の券種での回収率予測も拡大し適用していきたいと考えています。
動画配信
You Tubeを用いてリアルタイム回収率速報をライブ中継することを考えています。WEBサービスだけでなく動画配信という形で情報を発信することで視聴者とのコミュニケーションを取ったり、より有益な情報を提供できると考えています。
もしよろしければチャンネル登録よろしくお願いいたします。現在配信システム構築中です。
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